「電車男」という言葉は知っているが、
それが、どういう意味なのか、まったく知らない。
電車男が何者なのか?
なぜ電車なのか?
どんな電車なのか?
まさか本当の名前なのか?
あるいは、電車マニアなのか?
電車に関係する職業人のことなのか?
まったく何も知らない。
ただ、一時、テレビで耳にしたことがある。
週刊誌の見出しでみたことがある。
映画にもなったようである。
小説なのかも知れない。
何かインターネットと関係があるような・・・、
オタク系の話しか・・・?
その程度のことしか知らない。
恥ずかしい話だが、興味のないものには、
どんなに流行っていても知らないままでいる。
たまたま、私の周りで「電車男」に関して、
話題にする人がいなかったのも、知らない理由のひとつだろう。
いや、話題に上ったかもしれないが、とにかく
興味のない私の耳には、入らなかったのだろう。

で、ピラ男のことだが・・・、
これは、私がつけた名前だ(笑)
俳優の役所広司が何歳かは知らないが、
そのぐらいに見える。
彼の周辺にいる連中を見ると30代か40代前半の
男女が多いし、
彼の下の子供は、まだ小学生だと言うから、
実際は、もっと若いのかも知れない。

私がピラ男と知り合ったのは、1年前のこの時期、
ゴールデンウィークの、真っ只中。
私が時々行く場末のスナックビルの中にある「HP」という店だった。
このレジャービルの中にあるほとんどのスナックは、
少しの乾きものしか出さないのに、セット料金が2000円〜
3000円の設定にしてある。
だが、この「HP」は、小料理を作って提供してくれる。
それは美味く、丁寧な料理で器まで凝っている。
それでいて、セットで2000円と安い。
そこで一人で飲んでいる時、3人連れでピラ男がやってきた。
3人並んでカウンター席に座ったが、
ピラ男一人が、他の男二人と離れている感じだった。
入ってくる時も、二人の男よりも少し遅れて入ってきた。
二人に付いてきた。と思った。
3人とも新顔で、この街の人間ではなかった。
二人の男は楽しそうに、よくしゃべったが、
ピラ男は、その話に頷く程度で、口数は少なかった。
聞かれたら答えるだけで、自分から話題を提供することは
なかった。しかし機嫌は悪くなかった。
そのピラ男の横に私がいた。
3人(ほとんど二人)の話しは続いていた。
こちらは一人なので、大人しく飲んでいても、
否応ナシに耳に入ってくる
ただ、二人の男の話しは、あまり興味のない話だったので、
何を話していたか覚えていない。
職場の女の話しだったか、何か女性に関する話に移ったのか、
しばらくして、ママさんが突然、やさしい笑顔のままで、
「そんな話、やめてくださる?」と話しの腰を折った。
二人の男は顔を見合わせて
「え?なんで?」と聞いた。
ママ「この店では、シモネタ禁止なのヨ」
すると一人の男が笑いながら、
「なんでやねん?ええやんか。酒の上の話しやし。なぁ」と、
アトの二人に同意を求めるように言った。
二人は笑っていたが、頷かなかった。
そして、ママが言った。
「私が嫌いなのよ。そんな話。ごめんね」
すると、男は、
「そうかぁ・・、それは悪かった。しかし、このママも、
俺のチ○ポと同じで、かったいなぁ。ハハハハ」
今度はママは笑わずに言った。
ママ「お帰りください。」
客 「なんやとぉ〜。どういう意味や。もいっぺん言うてみぃ」
ママ「ですから、そんな話をされるのでしたら、他のお店で」
客 「ええかげんにせええよ。客をなんやと思てんねん」
ママ「本当にごめんなさいネ。お帰りください」
客 「なんちゅう店や、この店は。おもろない!帰ろ。帰ったるわ
   ホンマ、二度と来るかぁ〜、こんな店」
と、男は、アトの二人を促してイスから降りた。
気まずい雰囲気の中で、3人は帰り始めたが、
ピラ男だけは、「お金、払っときます」と言って残った。
ママは「いいわよ」と、お金を受け取らなかったが、
ピラ男は、「じゃぁ、あらためてボク一人だけ、客として、ココにいてもいいですか?」と、また席に着いた。

それから、一人で飲んでいた私とボソボソと話すようになって、
そのピラ男の話しに、少し興味を抱いてしまった。

 

コメント

naochan
naochan
2008年5月1日0:30

では、その2もあるんですね。待ってますよ。

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