過ぎたるは・・・・、
ここんとこ、飼いネコのように、家とその周辺で、
のんびりとからだを休め、巷の風音を聞いていたが、
今日も天気がいいので、久々に放浪の虫が鳴き出した。
で、頭の中の電話帳をペラペラとめくって、
しばらく放っておいた女性を誘ってみたら
待ってましたとばかり随行してくれることになった。
「今日はフルコースじゃないぜ」とクギを刺すと
電話の向こうでガッカリしたような声。
それでも、待ち合わせの場所に少し前に着いて
待っていてくれた。
関西の紅葉は、まだ早い。
どこに行こうか迷いながら、適当に車を走らせた。
どっちへ走らせても、中途半端な時間帯だった。
泊まるつもりだったら、遠くへも行けるが、
そうじゃないのだから、行くところがない。
そうこうしているいる内に、
なぜか奈良の大神神社に着いてしまった。
なにやら車が多く賑やかだった。
七五三参りの親子が、何組かいた。
とりあえず、参拝でもしようかと車を止めた。
そうだ、この門前の素麺が美味いので食べようと
彼女を誘ったら「もう秋よ、やってる?」
やってなくてもいい、入ろうと門をくぐると
庭の縁台で沢山の客が素麺を食べてる。
私は冷やし素麺、彼女はニュウメン。
そして柿の葉寿司を注文。
食べたあと、参道を上がり境内に入ると、
振る舞い酒をしていた。
知っていたら、素麺なんか食べずに
先に参拝をするんだった。と思った。
それでも、数種類の銘柄が並んだ樽の中から
適当に二つ選んで飲み比べてみた。
両方とも少しづつ口をつけて味をみてから、
ハタと気が付いた。
車で来たんだ!
しまった!と思った。
横を見ると彼女は黙って微笑んでいる。
もちろん彼女は酒を呑んでいなかった。
彼女は、いつもなら、たとえ試飲でも、
私が酒を呑むのを止めるはずなのに
黙ってみていたのは・・・。
嵌められた?と思って笑ってしまった。
先が読めた。
私は少量の酒で酔うことはないが、
一滴でも酒を口にしたら車を運転しないと
決めているのを彼女は知っているのだ。
案の定「私が運転するわ」と言ってきた。
彼女の運転で帰ることになったが、道が違う。
勝手知ったる彼女好みのXXXがある方面へと
走らせている。
オイオイ、今日はフルコースじゃないぜ、と
無駄な抵抗してみたが、
時間もまだまだタップリあるということで、
結局、フルコースになってしまった。
オマケに、月曜日も火曜日もと迫られた。
彼女は若いからなぁ。(笑)

ま、いいけど。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索