1月24日の日記

不況風の吹く中、リストラされた人がＴＶのインタビューに応えていた。
「まだまだ、働きたいのに・・・」
働く場所や機会がない。
気の毒なことである。
が、しかし
言葉の真意は、どうなんだろう？
「働きたいのに・・・」じゃなくて
働きたくないけど「まだまだ、働かなければならないのに・・」ではないのか？

「働かざるもの、食うべからず」と教えられた。
働かないものは、怠け者で愚か者だと身に沁みて感じている。
でも私は、働くことが嫌いだった。
にも関わらず、おそらく人様の何倍か働いてきた。
働くことが嫌いだったから、よけいにそう感じた。
おまけに、働かなくても食べていける環境にあったから、なおのことである。

今もそうである。
で、「働きたいのに・・・」と言う人の本音はどうか？

よく言われるのが、
働いて金儲けをして楽な生活を手に入れたい。
これは、少し矛盾しているような気がする。
楽な生活と働くこととは相反するのではないかと思う。
だが、働くことが苦にならず、
働くことが純粋に好きな人がいるという。
ホントかな？
と、下種な私は勘ぐってしまう。
でも実際「報酬を期待せず働きたい人」が、私の周りにいる。
その人達は、働かなくても食っていける人たちばかりだ。
じゃあ、
労働に見合う対価があるから、働くのではないか？と思う。
生活に汲汲としながら、ボランティアに従事している人なんか、
私には信じられない。

で、何が言いたいかと言うと・・・。
女房に
「働きたくないなんて、人様の前でいわないで！」とクギを刺されたのだ。
で、
「働きたい」と言う人と、「働きたくない」と言う人は、
どちらが正直なのか？
おそらく「働きたくない」と言う人のほうが正直じゃないのか？
なのに、「働きたくない」と言うと、バカもの扱いされるのは、なぜなんだ？
その問いに、
答えは簡単だと言われた。
自分のことしか考えてないからだ。
「働かなくても食っていけるのなら、働かなくてもいい」じゃなくて、
人様の分まで働くのが「ハタを楽にする」と言って正しいのだ・・・・と。

すごく優等生的な答えだが、
充分、贅沢できるほどの金があるのに、働いている人の殆どは、
私腹を肥やすために働いているのじゃないのか？
（悪いことをして儲けるヤツを私腹を肥やすと言うのだろうけど。　笑）

人様の為に働く。

そこまで優等生になる気がない私は・・・、
そして、贅沢しなければ、なんとか食っていける程度で
決して裕福でない今の私でも・・・、
やはり、働きたくない。
子供も自立して自分で食っていけるようになるまで面倒みたし、
親としての責任は果たしたから、もう今さら、
しんどい目をして金儲けなんかしたくない。
食っていければ、それで充分だ。
健康であれば、それで充分だ。