その人に会いたいと思った。
会って、どうするのか?という疑問もあった。
去年、11月、私がオーストラリアに行っている日に
同窓会があった。
前もってわかっていたので、欠席の返事を出していた。
後日、その時の様子を写真と共に幹事さんが送ってきてくれた。
そして、名簿も整理されてA4用紙に印刷されて入っていた。
5年に一度程度開催される同窓会に、私はいつも出席しているが、
その人は一度も出席していない。
いや、それどころか名簿にも載っていなかった。
行方不明なのか、誰も所在を知らなかった。
ところが、今回の幹事さんが丁寧に友人を辿って、その人と
連絡がとれたらしく、住所と電話番号が載っていた。
ただし、今回も欠席だったようだ。
その人とは・・・、
同級生なのは言うまでもないが、今で言う「モトカノ」
M子。
カラダの関係は無かった。
自分の彼女だと思ってつきあっていたが、
ある日、当時大親友だったH君から、
「俺、M子と付き合っているんだ」と打ち明けられた。
M子はクラスのマドンナだった。
だから、誰れとでも親しくしていたが、まさかH君と
付き合っているとは知らなかった。
私は、自分とM子のことは言わず、黙って身を引いた。
M子は、私の態度が変わったことに気がついていたが、
深く追求してこなかった。
私は、H君とM子が仲良くしているのを微笑ましく思った。
うらやましいと思いながらも、嫉妬はなかった。
それから3ケ月ぐらい経た寒い夜、
M子から電話があった。
H君が急性白血病で下宿部屋で急死したと。
私は絶句した。
その電話でM子は続けて告白した。
M子と私がつきあっていたのをH君は知っていたと。
そして私に謝っていたことを伝えてと頼まれたと。
死ぬ直前に、H君が何度も私の名前を呼んでいたと。
H君の葬式は、実家の石川県で執り行われた。
クラスの有志たちと石川県まで参列に行った。
M子は来なかった。
それからは、授業も少なかったせいもあって、
大学に行くことも少なくなり、M子と接触する機会がなかった。
お互い、電話もしなかった。
あれからヨンジューネン!(キミマロか 笑)
ほぼ、40年近く、M子のことは忘れていた。
仕事や家庭のことで必死だった。
何度か催された同窓会でも、M子のことを話題にしなかった。
口にすると、M子とH君と私の関係の事になると思ったからだ。
それが今回、M子の消息がわかった。
住所からネットで航空写真の地図をみると、
私の家から車で1時間ほどのところに住んでいる。
家の形までハッキリわかった。
O市の郊外にある新興住宅街のようだ。
豪邸が立ち並んでいるように見える。
名簿が届いてから、私の気持ちは小さくつぶやき叫び始めた。
一度M子に会ってみたい。
会ってどうするのだ?
会う必要があるのか?
電話でもしてみるか?
突然電話なんかしたら、変だろ。
電話して、何を話すんだ?
・・・・・・
でも、会ってみたい。
今までの私なら、すぐ会いに行っただろうか?
すぐ電話をかけただろうか?
私もM子も、あの頃とは違っているだろうけど、
私の中では今でもM子に不思議な魅力を感じている。
それが、壊れるかもしれないのが怖いけど・・・・、
一度、会ってみたい。
届いた名簿には、住所と電話番号しか載っていなかったが、
私は、M子の誕生日を覚えている。(家族の誕生日も忘れているのに)
会って、どうするのだ?
会って、どうするのか?という疑問もあった。
去年、11月、私がオーストラリアに行っている日に
同窓会があった。
前もってわかっていたので、欠席の返事を出していた。
後日、その時の様子を写真と共に幹事さんが送ってきてくれた。
そして、名簿も整理されてA4用紙に印刷されて入っていた。
5年に一度程度開催される同窓会に、私はいつも出席しているが、
その人は一度も出席していない。
いや、それどころか名簿にも載っていなかった。
行方不明なのか、誰も所在を知らなかった。
ところが、今回の幹事さんが丁寧に友人を辿って、その人と
連絡がとれたらしく、住所と電話番号が載っていた。
ただし、今回も欠席だったようだ。
その人とは・・・、
同級生なのは言うまでもないが、今で言う「モトカノ」
M子。
カラダの関係は無かった。
自分の彼女だと思ってつきあっていたが、
ある日、当時大親友だったH君から、
「俺、M子と付き合っているんだ」と打ち明けられた。
M子はクラスのマドンナだった。
だから、誰れとでも親しくしていたが、まさかH君と
付き合っているとは知らなかった。
私は、自分とM子のことは言わず、黙って身を引いた。
M子は、私の態度が変わったことに気がついていたが、
深く追求してこなかった。
私は、H君とM子が仲良くしているのを微笑ましく思った。
うらやましいと思いながらも、嫉妬はなかった。
それから3ケ月ぐらい経た寒い夜、
M子から電話があった。
H君が急性白血病で下宿部屋で急死したと。
私は絶句した。
その電話でM子は続けて告白した。
M子と私がつきあっていたのをH君は知っていたと。
そして私に謝っていたことを伝えてと頼まれたと。
死ぬ直前に、H君が何度も私の名前を呼んでいたと。
H君の葬式は、実家の石川県で執り行われた。
クラスの有志たちと石川県まで参列に行った。
M子は来なかった。
それからは、授業も少なかったせいもあって、
大学に行くことも少なくなり、M子と接触する機会がなかった。
お互い、電話もしなかった。
あれからヨンジューネン!(キミマロか 笑)
ほぼ、40年近く、M子のことは忘れていた。
仕事や家庭のことで必死だった。
何度か催された同窓会でも、M子のことを話題にしなかった。
口にすると、M子とH君と私の関係の事になると思ったからだ。
それが今回、M子の消息がわかった。
住所からネットで航空写真の地図をみると、
私の家から車で1時間ほどのところに住んでいる。
家の形までハッキリわかった。
O市の郊外にある新興住宅街のようだ。
豪邸が立ち並んでいるように見える。
名簿が届いてから、私の気持ちは小さくつぶやき叫び始めた。
一度M子に会ってみたい。
会ってどうするのだ?
会う必要があるのか?
電話でもしてみるか?
突然電話なんかしたら、変だろ。
電話して、何を話すんだ?
・・・・・・
でも、会ってみたい。
今までの私なら、すぐ会いに行っただろうか?
すぐ電話をかけただろうか?
私もM子も、あの頃とは違っているだろうけど、
私の中では今でもM子に不思議な魅力を感じている。
それが、壊れるかもしれないのが怖いけど・・・・、
一度、会ってみたい。
届いた名簿には、住所と電話番号しか載っていなかったが、
私は、M子の誕生日を覚えている。(家族の誕生日も忘れているのに)
会って、どうするのだ?
コメント
テーマジャンルは芥川でなく直木狙い。
渡辺純一賞なら間違いない。
ましてやブームの携帯小説は間違いなし。
縦から横でも一刀両断ズバッ!
ご奮闘をお祈りいたします。
続編締め切り間近か(笑い)
・・・・早く読みたい・・・
他人様ごとではないみたい・・・
>龍子様
コメントありがとうございます。
実は、昨日、行ってきたんです。
ただ、彼女の家の前を車で通りすぎただけですけど。(まるでストーカー 笑)
もしかして、会えるかと思って・・・。
それが、やっとのことです。
広い庭がみえただけで、誰もいませんでした。
ところが、門には、旦那の苗字と彼女の旧姓が書かれた2枚の表札が
揚がっていました。
これは、何を意味しているんでしょうね?
妄想のネタが増えました(笑)
でもまあ、そこまででしょう。
続きは、私の性格上、たぶん無いと思います(笑)
よほどの偶然が無い限り、今後、彼女に会うことはないでしょう。
>せきやんさん。
コメント、ありがとうございます。
買被りもホドホドに(笑)
そこまで言われると、なんかなぁ~・・・。
フィクション(小説)と違うねんけど(笑)
もしかしたら、離婚して同居?
家の壁を挟んでですが、数メートルの距離まで近くにいけたのかもしれないですね。
私は会いたい人がいますし、絶対に会います!(笑)
私の家の近所にも表札が2枚かかっているところがある。
そこは、嫁の親が一緒に住んでいる。
彼女は長女だから、たぶんそんなところだろう。
と、龍子さんと同じようなことを思いました。
しかし・・・、
両親、あるいは片親がまだ存命ということになると、
なかなか自由な時間がとりにくいかも知れない。
などと、他人の家庭事情を想像しても、つまらんな(笑)
とにかく・・・・、
お互いに5年後まで生きていれば(笑)、今度は会えるでしょう。