しばらく、日常から離れていたつもりが、
家に戻ると現実に押し戻される。

月末だ。
と言っても、以前のような職業的な多忙とは違う憂鬱なレポートの提出がある。
昔から作文は苦手なのだ。
日記のように、書きたい放題というわけにはいかない。
決まった文字数の中に、責任のある言葉を埋めていかなければならないのが
面倒な作業。
それさえなければ、なんとか続けていってもいいかな?と思っている
気の向かないボランティアなのに・・・・。

ボランティアと言えば、また厄介なことを頼みにきた連中。
夜遅く、インターホンが鳴ったので出てみると親戚筋にあたる人。
のこのこと出て行くと、ズラーッと男が4人。(隠れてやがった 笑)
自治会の指名委員だとすぐ気がついた。
この人たちは、私が2年前まで役員をやっていたことを知っている。
しかし、なぜ降りたかを知らない。
その理由を説明するわけにはいかない。
親戚縁者の多いこの町(村)ではカドがたつので、言えないのだ。
突然来たので、とにかく、お断りしたが、現会長からの推薦(禅譲)だという。
私の苦手な、そして嫌いな「しがらみ」をチラつかせてもダメだ。
私には本心から、そんな役をする気がないことを告げたが、
もう一度来ると言って帰っていった。

指名委員の辛いのは、よく理解している。
冬の寒い夜に、何度も訪ねていって頼み込まなければならない。
でも、もう来るな!と乱暴な言葉で蹴散らすわけにもいかない。
すると、脈があると見て、しつこく頼みこんでくる。
前回のように、私が断りにくい人を連れてきて、説得しようと試みるだろう。

前回は、役員と言っても下っ端だったから、いやいやお受けしたが、
今回は、そんなわけにはいかない。
さらに、私には、そんな役を受けられない個人的な理由がある。
しかし、それを話すことは私の恥をさらすことになる。

漢字、読めません。
世間知らずです。
常識もありません。
忙しくて時間がありません。
仕事もしてないので、お金もありません。
口ベタです。
人前に立つのが苦手です。
決断力もありません。
指導力なんか、ぜんぜんありません。
ウラでコソコソ、悪いことやってます。
横着な性格です。
気が小さいです。

こんなの、いくら並びたてても無駄だ(笑)
何故、恥をさらしてまで断らなければならないか、アホらしい。
いや、話しても冗談だとか謙遜だとしか受け取られない。
ハッキリ、この町の古い体質と人間関係が気にいらん!と言ってやろうか。
でもそれは、この町にドップリ浸かっている自分をも否定してしまうことになる。

情けを見せてはイカン。ハッキリ断り続けよう。
アトアトしんどいのは、自分だ。

それにしても、断る理由だ。
女房に話しても、何の役にもたたない。

私には、こんな時に頼りになる人がいた。
ウラでコソコソ悪いことをしている仲間だ。
汚い言葉だが、私のケツの毛の数まで知っている人。
その人に相談すると、
笑いながら、簡単な断りかたを教えてくれた。
「あなたしか知らない世界を、大袈裟に言えば良いだけよ」


コメント

ヒカル
2009年3月1日0:55

リンクの方のところから、時々お邪魔しておりました。
お気に入りに入れさせてください。

一砂 心
2009年3月1日2:27

ヒカル先生、よろしくお願いします。
しかし、私のようなグータラ人間でもいいのかしら?

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