脱却

2009年3月31日 日常
「痛いの、痛いの、飛んでいけ~!」
と言って、痛みが和らぐ幼い子供。

実際には、痛みは時間の経過と共に和らぐだけで、
おまじないの言葉が痛みを取っているわけではない。
言葉の安心感と優しさで、一時的に痛みを忘れさせているだけだ。

「悲しいの、苦しいの、飛んでいけ~!」
と言っても、大人には通用しない。
一緒に悲しんでみても、慰め程度にはなるが
相手の悲しみや苦しみが、すぐに無くなるわけでもない。

慰め程度と言っても、慰めは大事だ。
本人に気力や勇気を与えることもある。
そのためには、一緒に悲しむことも必要になる。
だが、一緒に苦しむことはできないし、苦しむ必要もない。「
「問題を解決するため」に一緒に苦しむようなことは出来ても
本人の苦しみ事態を取り除くことはできない。
励ますしかない。

自暴自棄になる悲しさ、
やさぐれる悲しさを理解してやらなければならない。
その上で、励ましてやらなければならない。
私の仕事は、それだ。

この一銭にもならない仕事を引き受けてから3年、
このごろやっと、意味が分かり出した。


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